みなさんは仕事や勉強、スポーツなどで
「歯を食いしばって頑張れ」と言われたことはありませんか?
実はこの「歯を食いしばって頑張れ」というのは、
「練習中に水を飲むな」と同様に昔の誤った考え方であり、パフォーマンスを上げるどころか低下させてしまう考え方です。
なぜなら必要以上に強く噛みしめることで、顎の筋肉が緊張し、それに連動し首の筋肉、肩の筋肉が硬直します。硬直した筋肉で体を動かすと、反応も遅くなり、ケガもしやすくなります。現在はいかにリラックスして仕事や勉強、スポーツに臨めるかがパフォーマンス向上の鍵といわれております。スポーツ用マウスピース(マウスガード)とは、競技中の顎と口まわりへの衝撃をやわらげ、歯の破折や、顎の骨折等、口の中と外の軟組織のケガの防止、脳震盪の予防を目的とするマウスピースです。
また、競技によってはマウスピースを適度に噛みしめることでリラックスし、強い瞬発力をうみだし、集中力を高めるという効果も期待されてます。
オーダーメイドマウスピースは市販品に比べると高額ですが、大きな3つの違いがあります。(下表)
<スポーツ用マウスピースの適応>
以下のノンコンタクト・コンタクトスポーツ
・ノンコンタクト:ゴルフ、ウェイトリフティング等の外的衝撃が少ない競技
・コンタクトスポーツ:ボクシング、レスリング柔道、空手などの格闘技や、
ラグビー、アメフト、サッカー、バスケットボール、野球などの団体競技、スノーボード等外的衝撃・衝突を伴う競技
<スポーツ用マウスピースQ&A>
Q1.保険内診療で製作するマウスピース(ナイトガード)とは違うのですか?
A.保険内で製作するナイトガードは、歯ぎしりを頻繁に行う方を治療するための、就寝時に使用するマウスピースです。パフォーマンス向上やケガの防止が目的ではありません。
Q2.矯正用のマウスピースとは違うのですか?
A.矯正用のマウスピースは、歯を動かすことが目的で複数製作する装置です。スポーツ用マウスピースでは歯は動きません。