歯周病とは

歯周病治療とは、歯をできるだけ残すための治療です!全ての基礎になります。

<プロローグ>

歯周病とは、ものすごく簡単に言いますと、「基礎」の治療です。

皆さんは、例えば建物を建てる時に、どうしますか?そうです、まず土地を整地し、基礎を作ると思います。田んぼや沼地、瓦礫だらけの土地に、いきなり高層ビルを立てる人はいませんよね。この最初の地道な仕事が一番大事です。
歯科治療も同じで、いくら素晴らしい被せ物や綺麗な詰め物をしても、歯を支える骨がガタガタで、歯茎がぶよぶよだと、すぐにダメになります。
歯周病の治療は、建物を建てる時の基礎の部分だと考えていただくと、この後の内容が分かりやすいと思います。

<本編>

歯周病にかかっている方は、50代以上の日本人の8割以上ともいわれています。
一般の方にとっては、歯周病とは、歯茎が腫れて血が出たり、歯がぐらついたりする、あるいは口臭になる、というイメージではないでしょうか。 おおよそそのような理解で良いと思いますが、では歯周病の原因は何でしょうか?実は年齢による老化ではありません
通常、歯は歯槽骨という歯を支えるための骨の中に埋まっていますが、その支える骨の部分が溶けてしまうと徐々にグラグラしていき、最終的にはポロっと抜けてしまいます。歯を支える骨を溶かしてしまうのが、歯垢であり歯石なのですむし歯のように痛みをあまり伴わないため、重症化しやすい側面もあります。
歯垢とは、食べかすやお口の中のいろいろな細菌が集まってできたもので、細菌の中には歯周病の原因になる菌もいます。 ただ、歯垢は柔らかいので、歯ブラシで取り除くことはできます。歯科医や衛生士さんから歯磨きの仕方を詳しく指導されるのはこのためです!
この歯垢が溜まって、石のようにカチカチになってこびりついたものが歯石です。当然ですが石は硬くて歯ブラシでは取り除けません歯周病の治療とは、この歯垢と歯石を取り除き、できるだけ歯を残すための治療なのですそうしないと、歯石に細菌が住みついてしまうのです。

この歯石を除去するときに特殊な器具を用いるのですが、この器具の扱いに慣れ、高い技術力のある歯科医や歯科衛生士でないと、残念ながら取り残しがあり、再治療になるケースがあります。

歯周病治療には、確固たる治療の流れがあります